絶対好きにならない
「でも、とりあえず、文化祭頑張ろうね!」
「・・・うん」
そう言って、なぎちゃんが教室から出ていってしまった。
はぁ・・・
ため息がついついこぼれるよ・・・
なぎちゃんと回れないなんて・・・そんなんで頑張れるわけもないし・・・
楽しくもないじゃん。
「胡桃ちゃん?」
「あ、神谷くん!」
「どうしたの?元気ないじゃん」
「ううん、何でもないよ」
「そっか・・・」
優しいなぁ・・・
この前、花火大会にせっかく誘ってくれたのに断っちゃって・・・
最低なヤツに優しくするなんて・・・
「なんかあったら言えよ?」
「えっ?」
「いつでも話聞くから」
「あ、ありがとう」