絶対好きにならない
唯翔と肩を並べながら、校舎の中を見て回る。
いい匂いと、楽しそうな声がこの廊下に
響き渡る。
「あ、ここ行きたい!」
私が指さしたのは、お化け屋敷!
大きい叫び声が聞こえてくるし、
楽しそうだし!
「ね?行こう??」
唯翔の腕を掴んで引っ張って入らせた。
中は真っ暗で、入った瞬間から怖かった。
何も見えないし・・・。
いきなり、何かが出てくると、私は思い切り
「きゃー」っとか叫ぶんだけど・・・
唯翔・・・全然怖そうじゃないし・・・
ビビらないし・・・。
どれもこれも不発するばっか。
やっと出口までたどり着いた。