絶対好きにならない
でも、前に進まなきゃダメだよね!
いつまでも、昔の恋を引きづっていたら、ダメだよね!
そう心の中で言い続けた。
郁弥くんのことは忘れられないけど・・・
今、本当に好きなのは、唯翔だと思うから。
「だったら、頑張って素直に気持ち伝えないとね!」
「はい、ありがとうございます」
「本当は、応援したくないんだけどね」
直哉さんが私の顔をみて、少し悲しげな表情をしながら言った。
「でも、胡桃ちゃんのためになるなら、応援するよ!」
さっきとは裏腹に、笑顔を見せて言った。
「ありがとうございます」