絶対好きにならない
でも、結局午前は全部欠席で・・・
唯翔は来ない。
でも、ここにカバンはあるし・・・
帰ってはないと思うんだけど・・・
「胡桃・・・」
「・・・」
私を心配そうな目で見る。
「胡桃、大丈夫だよ。きっと・・・」
さっき、朝にあったことを全部話した。
私が思っていることとか、何一つ欠けることなくもう全部。
「北條くんは、胡桃のことすごく好きだよ?だから、そう簡単に嫌いになったりしないもん」
「うん・・・ありがとう」
「だから元気出して?」
目に涙を溜めて、俯きながらも小さな声で
そう言った。
「その胡桃の気持ちを伝えればわかってくれるよ」
「本当に?」
「うん、きっとそうだよ!」