絶対好きにならない





いつからこんなに弱虫になったんだろうね・・・





今までにないってほどの涙の量を流してきたから・・・。




「も〜、胡桃泣きすぎ〜」




「なぎちゃんのせいだからねっ」





涙ぐみながら、なぎちゃんに笑顔を見せながら言った。





しばらくなぎちゃんと他愛のない話をずっとしていた。





「ねぇ、案外北條くんも泣いてたり落ち込んでたりして〜」





「へ?」





今来たばかりの唯翔を見ながら、そういうなぎちゃん。





どこを見てそう言っているのだか・・・





私にはいつも通りにしか・・・





だって、普通にいつも通り神谷くんと喋ってるじゃん・・・。





「胡桃、違いわかる?」




「ううん、わかんない・・・」




「そっか・・・ん〜・・・私だけかもしれない
けど、あんまり笑ってないの」





わ、笑ってない??





神谷くんととても楽しそうに話してるのに??




笑顔も時々見せてるじゃん。









< 247 / 381 >

この作品をシェア

pagetop