絶対好きにならない
私の相談相手でもあったの、オーナーさんは。
本当に、昔からずっと私に優しくしてくださってるし。
「胡桃ちゃん」
「はい」
直樹さんに急に話しかけられて、いつもびっくりしてしまう。
「・・・やっぱ何でもない」
「そうですか」
何を言おうとしていたんだろ・・・。
チラッとオーナーさんの顔を見ると、口角が少し上がって見えるのは気のせいかな?
もう・・・なんなの??
「今日は何時に終わるの?」
「今日は、17:00です」
「そっか・・・じゃ、送る」
「えぇ!!いいですよ、迷惑かけられない
ので・・・」
「迷惑じゃないし。俺が送りたいの、胡桃ちゃんの事を」