絶対好きにならない






幸せの余韻に浸っていると、あっという間に日が暮れた。






「よし!胡桃、帰るか?」





「うん!」





唯翔と並んで一緒に校門をでた。






なんかしばらくの間、頭から唯翔のことが消えそうにないくらいパンパンだし。





「胡桃」




唯翔が前を向きながら、私の名前を
呼んだ。




はじめは?マークが浮かんだんだけど。名前を呼んだだけじゃなく、私の方に手を伸ばしていた。





・・・えぇ?すごく緊張するんだけど。





手汗とか多分今すごいから。





でも、恐る恐る唯翔が差し出してくれた手の上に、ぽんっと乗せた。






たったそれだけでも、緊張するし、体が熱くなるし・・・恥ずかしいし・・・。





その後、唯翔が私の手をぎゅっと握られて、余計に、緊張と熱などで、手汗がすごいことになるんだけど・・・












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