絶対好きにならない
あっ・・・
いた!神谷くん。
屋上の扉のガラスごしに神谷くんの
姿があった。
扉を開けて、屋上に足を踏み入れた。
「神谷くん」
「あ、胡桃ちゃん」
「さっきは・・・唯翔がごめんね・・・」
「別に胡桃ちゃんが謝ることじゃないよ」
神谷くんって、唯翔と違って、雰囲気とかも中身とかも全てが
優しいんだよね・・・
唯翔が優しくないってことはないん
だけど・・・
「それより唯翔はいいの?」
「なんかわかんないけど・・・怒ってるの・・・」
「俺に!?」
「違うの、私になの・・・」
「ごめんな、俺のせいだ・・・」