絶対好きにならない
キーンコーンカーンコーン
HRが終わって、みんな一斉に教室を出ていく中、私は呑気に片付けをしていた。
「ったく・・・おせぇーよ」
「ごめんごめん、あと少しだから待って?」
「・・・わかった」
机の中から、教科書類全部出して鞄の中に突っ込んで入れた。
よしっ!
「お待たせ」
「おせぇっつーの」
「ごめんごめん・・・」
「行くぞ!」
「うん」
そう言って、私の手を取って歩き始めた。