絶対好きにならない
「・・・な、な直樹?」
疑問形になっちゃったし、やっぱり恥ずかしいよ・・・。
「あともう1回だけ!疑問符付けないで?」
えぇ・・・。まだ呼ばないとだめなの!?
「直樹」
「よくできました」
そう言いながら、私の頭を優しくポンポンと撫でられた。
徐々に顔が暑くなっていくし、赤面してるのが自分でもわかる。
「可愛いすぎ・・・///」
「何か言いましたか?」
何か小さい声で言ってたけど、私は上手く聞き取れなかった。
顔赤いの、気のせいかな?
「なんでもないよ」
「そうですか」
「じゃーね、胡桃ちゃん」
「はい、ありがとうございます」
手をひらひらと振って、直樹さんの姿が見えなくなるまで見送ってから家に入った。