絶対好きにならない






あともう少しで唯翔くる!





ー ピーンポーン




あ、来た!




「お母さん、行ってくるね!」





「いてらっしゃい!気をつけてね!」





「はーい!」




靴を履いて、家を飛び出した。





ドアを開けたら、唯翔が待っていてくれた。





なんか、幸せだな。




こんな休みの日にも会えるなんて。






「胡桃?」




「ん?あ、おはよ!」




「おはよ。行くぞ」





「うん」





そう言って、手を差し出してくれた。





差し出してくれた手を私はそっと握った。





あったかいなぁ〜、唯翔の手。





いつでもこんなにあったかいのかな?








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