絶対好きにならない
「胡桃・・・冷え性?」
「ん〜・・・そんなことないと思うん
だけど・・・」
「すげぇ冷てぇ」
「唯翔が温かすぎるんだよ」
ふふっ、やっぱり落ち着く。
真冬だし、すごく寒いけど、唯翔の手を
握っていると、
だんだん温かくなるの。
「よし、着いた。入っていいよ?」
「ありがとう」
『お邪魔します』っと小さく囁くように言って玄関に入った。
うわぁ〜・・・
なんか広いなぁ。
「・・・ごめん、寒いよな?今暖房付けてくる
から待ってて?」
「あ、うん。ありがとう」
申し訳ないなぁ・・・
私の手が冷たかったせいで気を
遣わせちゃったし・・・
「胡桃、2階」
「うん」