絶対好きにならない
頭をまた優しく撫でられた。
「胡桃」
「ん?」
「なんでもない」
えぇ〜・・・なにそれ!
意地悪な笑み浮かべながら言われるし・・・
でも、よく言うよね。唯翔は。
「唯翔って・・・なんで私のこと好きに
なったの?」
今咄嗟に聞きたくなった。
なんでなんだろう、とずっと思ってたんだけど・・・
なかなか切り出せなくて・・・
「席替えの前からずっと気になってた」
「そうだったの!?」
私なんて、全然興味もなくて・・・
唯翔とか、神谷くんのことなんて
全然知らなくて、
なぎちゃんに驚かれたし・・・