絶対好きにならない
「逆にさ、胡桃は?」
「私は・・・釈然としないんだけどね」
自分の気持ちなのに、曖昧だなんておかしいけど・・・
「6月の席替えの時、全然唯翔のこと
知らなくて・・・
女子に人気のある人だってことも・・・」
なんか、申し訳ないね。
唯翔は私のこと、入学式の時から
知ってたって言っていたのに・・・
「その時、まだずっと昔のこと引きづったままで・・・
新しい恋だなんて、出来る状態じゃなくて」
なんか、懐かしいなぁ。
「傷つかないで欲しいんだけど・・・
唯翔、私に一方的に話しかけてきてた
じゃん?」
「うん」
「ちょっと苦手で・・・正直、嫌いって
思ってたの」
態度に出てたか・・・
多分。