干物ハニーと冷酷ダーリン
ここにきて、まさかの説教タイム?
いや、あたしまだ何もしてないし…多分。
『…お前、今日は帰れ』
「……………はっ?」
これは何?
新手の嫌がらせ?まさかのパワハラ?
どっちにせよ、そんな涼しい顔で言わないでもらいたいもんだ。
「あの、水城さん…なに?」
ビシャッと一瞬に眉間にシワを寄せる水城さん。
すみません。思わずタメ口が出た事は謝ります。すみません、すみません。あたしもびっくりしました。
『熱あんだろ、顔赤いぞ』
熱。熱、、、熱?
「あたし、熱あるんですか!?」
『……何故、俺に聞く。自分の事だろ』
そりゃそうだ。
テンパリ過ぎました。すみません。
通りで、いつもと違うわけだ。
熱なんて、もう何年と出した事なんてなかったからあまり気にしてなかった。
「風邪ですかね?」
『俺に聞くな。医者に聞け』
「夏風邪って、何とかが引くっていいますよね……あたし、それはちょっと…」
ウマシカさんは、黒崎さんだけでいいと思うのですが、どうでしょう。
『いや、だから帰って内科でも外科にでも行ってこいよ』
「…水城さん、外科はいらなくないですか?」
確かに頭痛はしますけど、水城さんの言う外科って違う意味で言ってますよね。
それくらいの判断力はまだあります。