干物ハニーと冷酷ダーリン


『統括マすージャーの谷さん、楽しそうに言いふらしてたよ?あの人の別名歩くスピーカーだからね、今頃社内中に知れ渡ってるよ』




最悪だ。

今さら、社内中に広がったからってどうって事ないがこれで営業部からの風当たりが強くなると思うと頭が痛くなった。


心なしか、熱も上がってきたように思う。



『ああ、でも良かったね。上手いことまとまって。俺は心配してなかったけどね』



「…それはどうもです」



会議の結果、全ての案件はほぼ編集部側の要求通りになった。

それもこれも全て水城さんのフォローのおかげだ。

と、言うのも水城さんの論破があまりに凄まじく営業部もお手上げ状態だった。


水城さん、またもやレベルをあげてらっしゃった。
怖かった。営業部に言っているのにあたしまでダメージを食らった。何故だ、とにかく怖かった。





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