干物ハニーと冷酷ダーリン
『ねぇ、水城。俺の話聞いてた?』
『うるせぇ。仕事しないなら帰れ』
『えー、ちょっとでも反応してくれてもいいじゃん。すげー面白い夢だったろ?』
『あっそ。ならまた夢の続きでも見てこいよ。邪魔』
『…っ!邪魔!?俺、邪魔なの?酷くない?………って、ちょっとどこ行くのさ!』
プリントアウトした資料を持って営業部に向かうべく足を進める。
後ろで黒崎が何かを言っていたが、いつもの如く無視をした。
あっ、提灯あんこう。
資料に紛れて、提灯あんこうの画像もプリントアウトされていた。
なんとなく、捨てる気にもなれなくて折り畳みポケットに突っ込んだ。