干物ハニーと冷酷ダーリン


ぎゅーっと黒崎さんの腕をつねってやったら、はっ?みたいな顔された。


つねる箇所を間違えた。
黒崎さんの腕に余分なお肉がなかったので、それほどダメージがなかったのだ。



『ダメですか?こういうのは』


それは、黒崎さんに向けて放たれた言葉のようで相崎さんは、がっつり黒崎さんに顔を向けていた。


黒崎さん、相崎さん。くろとあい。

ざきとざき。

なに、この組み合わせ。ボケてんの?
ツッコミ待ってんの?



などと、考えてるあたしが一番のボケだ。



『あー、えー、んー、、、、、』


返答に困っている黒崎さんに、今度は横っ腹をつねってやった。


ダメですって言ってくれ。
何でもいいから、突っぱねてくれ。


『まぁ、本人が困ってるみたいだしねー。』



横っ腹をつねっても掴む肉が無くそれほど伝わらないかと思ったが、黒崎さんがここにきて空気を読んでくれた。








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