干物ハニーと冷酷ダーリン


「ご、ごめん。高橋さん!」



水城さんにも、頭を下げ高橋さんのデスクに近寄る。



「いえ、あの、久留米先生から何回も電話ありましたよ。それで伝言なんですが、アシスタントさん明日から入るみたいです」



「あー、そっか。ありがとう。また折り返し電話しておくよ」



どうやらあたしは、久留米先生のネームを全て確認した後に気を失うように爆睡をしていたらしい。


半休を取っていた黒崎さんが出勤してた事に、気付かない程に。



『おはよー。川本、半休取ってなかったみたいじゃん。頑張るねぇー』



「おはようございます。黒崎さん。こんな形で裏切られるとは思いませんでした」


『えー、何それ』


「あたし、半休取り忘れたんです!黒崎さんが言ってくれれば、、、」


『まじかー。俺、取ってるもんだと思ってたわ。川本、お馬鹿さんねー』


あははーと、軽く流す黒崎さん。

昨日とは打って変わって完全復活を遂げた黒崎さんを殴りたくなった。





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