干物ハニーと冷酷ダーリン


コンビニでしょうが焼き弁当と目についた魚肉ソーセージを購入して帰宅。


着ている物を脱ぎ散らかしながら、部屋着のジャージに着替える。


脱いだものを端に寄せてお弁当を食らう。

テレビを見ながら、もぐもぐ。
ちらっと横を見ながら、もぐもぐ。
ついでに、後ろも見て、もぐもぐ。



うん。床1面に脱け殻がある。
これはいかん。


早々にお弁当をたいらげ、脱け殻を拾い集めて洗濯機に突っ込んだ。

1人暮らしにしては、大きめな洗濯機。

お母さんが、あたしの性格に配慮して大きめな物を買ってくれたのだ。

あんたはどうせ、小まめに洗濯なんてしないんだから、これくらいでいいの。


今になって、つくづく思い知る。

母の有り難み。

そして、あたしのズボラさ。


部屋の大方を占めていた脱け殻がなくなっただけで、変貌を遂げた空間。

ついでに、掃除をしちゃおう。

さすがに、時間帯を考えて掃除機をかけると迷惑なのでそれ以外、極力物音を立てず部屋中を掃除した。



やればできる。

やりだしてしまえば、とことん。

ただ、やりだすまでに時間がかかる。

つまりは、超スロースターターなのだ。




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