干物ハニーと冷酷ダーリン
『いやー、それにしても打ち合わせ、結構時間かかってるね』
高橋さんを返した後、編集部に残っていた黒崎さんとあたし。
ついでだからと、黒崎さんと仕事をして早1時間。
まだ水城は戻らない。
「………ああ、色々と話し込んでたみたいですからねぇ」
黒崎さんに買ってもらったコーヒーを再度水城さんに届けに行った時、珍しく長谷川部長と水城さんは話に花を咲かせていた。
それも、打ち合わせなんてものじゃない。
あの女は、恐ろしく弁が立つ。屁理屈染みてたが…
余程お前が憎たらしかったんだな。
阿呆言え、お前も同じだろうが。あの女、お前そっくりだわ。
は?どこが。
思考回路が!
冗談じゃねぇ。
専ら話題は、あたしの悪態についてだった。