干物ハニーと冷酷ダーリン



『………お前も編集者、一からやり直せよ』


何故かディスられた。


何で。何で。小馬鹿どころじゃない、普通に馬鹿にされたんですけどー。



『って、お前もって?俺、2番目?もしかして1番は川本?』


『他に誰がいんだよ』




確かに!


でも待って。今の話を聞いて、ストーリー展開の持って行き方を間違えたとしたら?


小芝いだと思っているヒロイン。

遠回しに指摘するヒーロー。


その先にあるのは、、、、、





『ラブフラグ立っちゃうんだけど、、、えっ?』



もし、俺が担当する作家がそんなプロットをあげたら編集者として構成するストーリー展開はこうなるだろう。

萌えキュンストーリーだろ?

続きが気になる展開だろ?

女性の皆さん、共感しちゃうだろ?



『降格されずに済んでよかったな』



『あ、どうも』



運ばれてきたばかりの2杯目のビールをグビッ。


同じように、水城もビールをグビッ。


そして、暫し沈黙。









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