干物ハニーと冷酷ダーリン
はてさて、どうしたものか。
あの日からすでに4日は経ってしまった。
水城さんからは何も言ってこない。
あたしが、何も気付いていないと思っているのだろうか。
ああ、アイツはアホだからまぁ気付いてないだろうなぁ。とでも思っているに違いない。
あの時までのあたしは、まさにそれでよくこんな小芝いをしてくれたなぁ。
水城さんに恩が出来ちゃった!くらいにしか思ってなかった。
こういう時、どうすればいいの?
恋愛から遠ざかってた時期が長すぎて皆目検討がつかない。
ましてや、自分から遠ざけてきたんだ。
もう、恋愛はしない。
傷つける事も傷付く事もしたくないから。
第一、それ以前に水城さんを恋愛対象として見てなかった。
恋愛対象どころか、鬼が化けて出たと絵本の物語の中に帰そうとしてたくらいだ。
それを今さら。
と、言うか何故にあたしを?
好きなの?あたしを?likeじゃなくlove?
えーなにー、怖い怖い。
考えれば考える程、訳が分からなくなり悩んだ末にカバンからスマホを取りだしある人に電話をする事にした。