干物ハニーと冷酷ダーリン


次は結婚の承諾をいただきたい。

だの、

こんな娘で良かったらいつでも。

だの、

むしろ、水城さん家のご両親がこんな娘で許してくれるだろうか。

だの。



ちょっと何言ってるか分かりません状態に陥った。



ただ一つ確かな事は、水城さんはあたしと結婚を前提にお付き合いをしているという事。


なにそれ、初耳だよ水城さん。


お母さんは電話、お父さんはトイレに行っている隙に水城さんにこっそり聞いた。


「あたし初耳です」


『は?俺の歳を考えろ。結婚を考えてない方がありえねぇだろ』


「いや、でもそう言うのって先にあたしに、、、」


『逃げられないようにするには、外堀を埋める』


「はい?」


『要するに、手放すつもりはない』


「………さようですか」


水城さんの男気には恐れ入る。


感服致しました。





「あら、そうだわ。今日はゆっくり出来るの?なんなら泊まっていったらどう?」



戻ってきた母はとんでもない事をぶっぱなした。






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