干物ハニーと冷酷ダーリン
ひとまず、身体を揺さぶってみた。
駄目だった。
ちょうちんあんこうに似た寝顔の頬を引っ張ってみた。
すげぇ勢いで振払われた。
可愛くねぇな、おい。
全く起きる気がしないので、諦めて寝室から毛布を持ってきて掛けといた。
まぁ、これでいいだろう。
腹減ったな、、、。
その前に風呂入ってくるか。
同棲して2日目。
これと言って何の進展もなく、今までとたいして変化もない日常。
だが、惚れた女が家にいる。
同棲について賛否両論あると思うが、俺は悪くはないと思った。
以前の俺なら付き合っていても同棲しようとは思わなかった。
むしろ一緒に生活するのは窮屈でしかない。と思っていた。
そんな俺が自ら同棲を提案するとはな。
寝室に戻り着替えを手に持ち風呂に向かう。
リビングから馬鹿デカイ音がした。
多分、あいつ落ちたな。
それでも起きた気配はなく、色んな意味で川本は凄い奴だと思った。
【水城side END】