干物ハニーと冷酷ダーリン
『おい、川本!何してる!さっさと起きろ!』
「……何をしていると、聞かれれば……そうですねぇ…ちょっと…、」
頭は起きてます。
身体が動かないだけなんです。
起きてます、聞こえてますからどうぞそのまま用件を。
『……、5秒以内に起きろ。担当増やすぞ』
「…!はい、なんでしょう?」
それはもう、目覚まし時計以上の効力ですね。
条件反射で身体も起き上がるってもんです。
『第2打ち合わせ室だ。ついてこい』
っと、まぁ言われるがままついていく。
『これから、面接だ』
「…えっ、あたしどこかに飛ばされるんですか?」
『お前じゃない。3人面接に来る』
「はぁー…」
『これから連れてくるから、お前も立ち会ってくれ』