女嫌いと男性恐怖症
第3話 男性恐怖症の検証
晶は、食べ終わると話し始めた。
遥はまだ食べていた顔を、晶に向ける。
「ここに住むなら、男がどの程度ダメなのか調べないとな。どうだ」
晶の申し出に、困惑した顔をした。
「とりあえず、写真で見るのはいいのか?」
テーブルの横のマガジンラックから、経済新聞を広げ、男性が映ったページを見せる。
「大丈夫です」
「ふ〜ん。おっさんだから大丈夫なのか?」
見せたページを見て、質問する。
新聞には何かを話しているような、スーツ姿のおじさんが載っていた。
「いえ、おじいちゃんも微妙なくらいで。男の子も、赤ちゃんくらい小さくないと」
ほとんど俺と同じだな。
そんなことを思いながら、テレビを付けた。
テレビには、男女が混ざって映っている。
バライティ番組のようだ。
楽しそうに、騒いだ映像が流れた。
「大丈夫ですが、好んで見たいとも思いません」
「なるほどな。だいたい俺と同じだ」