女嫌いと男性恐怖症

 遥は、晶のことを背が高くても華奢で綺麗で、やっぱり女性なんじゃないかと、幾度となく思っていた。

 でも、今は。

 どうして、大丈夫なんて思ったんだろう。
 所詮は、男性なのに。

 しっかり見たわけではなかったが、華奢でもただ細いだけではない腕。

 簡単に抱き起こせてしまう力強さに、胸が苦しくなった。

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