お帰り!フランス人の王子様

「二人で旅行もいったんでしょ?」

るみはメニューをめくりながら
さらりと言った。

「うん、白浜にね。その夜は
疲れすぎて気絶した」

「ルイくんが?」

「ちがーう、私」

「最低だな」

るみにあっさりそう言われて
少しショックだったのだけど、
それが一般的な意見でしょうよ。


「莉々」

「何?」

「そろそろその気になっとかないと
捨てられるよ!」


るみは半笑いだったけど、
私としては、真剣この上なく
受けとりましたぞ!



ええ、ええ。
やってやりましょうとも!

そろそろセクシーリリー、
大サービスといきましょうか。


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