お帰り!フランス人の王子様

私はなるべく音を立てないように
ベッドに滑り込んだ。


シーン……


ベッドに王子と二人ならんで
転がっている絵…

そして妙な沈黙。


何なのこれ!

電気も消えてたし、仰向けに寝てたから
王子の顔は見えなかった。

ふと。こんな時だからこそ
るみの言葉を思い出したのだった。

─そろそろその気になっとかないと
捨てられるよ!

「ルイはさ…、その…そういうこと
したくないの?」

だから恐る恐る聞いてみたのだった。

「そういうこと?何?」

王子はまだ眠そうな声ではなかった。

「だからその…え、エロいこと…とか…」

「もちろんしたい!」

返答早っ!
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