ラブリー
えっ、えーっ?

お試しとして始めるって、ムチャクチャ過ぎやしませんか?

「それで、いつまでお試しをするんですか?」

お試しと言うくらいですから、期間と言うものを設けますよね?

そう思いながら聞いたら、
「無期限」

小宮課長が答えた。

「む、無期限ですか?」

「もう少し言うならば、なずなが僕に気持ちを向けてくれるまで」

ま、マジですか…。

と言うか、それってお試しと言いませんよね?

「もしそうならなかった場合はどうするんですか?」

えらそうにわたしが自分にと言っていますけれど、そうならない可能性の方が大ですよ。

と言うか、無理だと思いますから。

「んー、どうだろう?」

小宮課長はフフッと笑った。
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