ラブリー
その笑みはかなりの自信を持っているようだ。

絶対に自分のことを好きになると言う確信を持っているのかも知れない。

しかも無期限となるとなおさらである。

「ちなみにですけど、クーリングオフはできますか?

と言うか、考える時間が欲しいんですけど」

「なずな、帰ろうか?」

小宮課長が会計をするためにレジの方へと足を向かわせた。

「えっ、ちょっと!」

わたしはカバンを手に持つと、彼の後を追った。

店を出て会計を終えた小宮課長に追いついた。

「ちょっと、小宮課長!」

「本当はお持ち帰りしたいけど、今日は家に送るだけで我慢するから」

小宮課長はそう言ってウインクをした。

「えっ…いや、それよりもクーリングオフは!」

「お試し期間は無期限と言うことで」

…早い話が効かないと言うことですね、わかりました。
< 41 / 108 >

この作品をシェア

pagetop