ラブリー
Lovely5*出張にまつわるエトセトラ
――何でわたしなのでしょうか?
新幹線の中から移り行く景色を見ながら、わたしは心の中で呟いた。
「なずな、お菓子食べる?」
隣に座っている小宮課長がポッキーをわたしの前に差し出した。
「…結構です、朝ご飯を食べてきたので」
わたしは断った。
「仕事をするのは僕だけだから、なずなは旅行にでも行った気分でいてくれてもいいんだよ?」
そう言った小宮課長に、
「そう言う訳じゃありません」
わたしは言い返した。
とてもじゃないですけれど、そんな気分になれません。
今日は小宮課長の出張の同行役として、彼と一緒にT県へと向かっていた。
そこで開発予定地の場所を見学して取引先の会社にあいさつをして、宿泊先のホテルに1泊をして、明日の新幹線で帰る…と言うスケジュールだ。
新幹線の中から移り行く景色を見ながら、わたしは心の中で呟いた。
「なずな、お菓子食べる?」
隣に座っている小宮課長がポッキーをわたしの前に差し出した。
「…結構です、朝ご飯を食べてきたので」
わたしは断った。
「仕事をするのは僕だけだから、なずなは旅行にでも行った気分でいてくれてもいいんだよ?」
そう言った小宮課長に、
「そう言う訳じゃありません」
わたしは言い返した。
とてもじゃないですけれど、そんな気分になれません。
今日は小宮課長の出張の同行役として、彼と一緒にT県へと向かっていた。
そこで開発予定地の場所を見学して取引先の会社にあいさつをして、宿泊先のホテルに1泊をして、明日の新幹線で帰る…と言うスケジュールだ。