ラブリー
うわーっ、そこまでお見通しとなったらもうすごいとしか言いようがありません。

改めて思いました、本当にいい上司ですね。

「ま、まさか…」

実はそう思っていましたなんて言える訳ないでしょ!

「午後からのあいさつなんだけど、なずなはどうする?

先に宿泊先のホテルにチェックインして待ってる?」

小宮課長が聞いてきた。

「あー、そうですね…」

「本当にあいさつをするだけで終わるから」

「じゃあ、そうします。

先にホテルの方に行きます」

わたしは言った。

どうしよう…。

わたし、1人になって寂しいって思ってるよ…。

仕事に行かないでって、そんなバカなことを思ってるよ…。

「あっ、きたきた」

先ほど注文した料理がテーブルに運ばれた。
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