ラブリー
『出張どう?

課長に何かされていない?』

当たり障りのないメールの内容に、わたしはホッと胸をなで下ろした。

佐和子のいつもの態度からは考えられないけど、恨みつらみみたいなメールがきていたらどうしようかと思ってた。

『特に何もされていないよ

小宮課長なら今、仕事をしているよ』

メールを作成すると、佐和子に返信した。

「あー、眠い…」

いつもよりも早い時間に起きたことと昼食後の満腹感もあってか、眠気が襲ってきた。

メールは後で返信をすればいいから、ちょっと昼寝をしよう。

枕元にスマートフォンを置くと、体勢をあお向けにした。

だんだんと下がってくるまぶたに従うように、わたしは目を閉じたのだった。
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