ラブリー
Lovely８＊あなたが好きだと言う３秒前
「小宮課長と別れるって？」

三平が驚いたと言うように聞き返した。

その日の仕事終わり、三平から飲みに誘われたので近くの居酒屋で彼と一緒に飲んでいた。

「何だよ、急に。

一体どうしたって言うんだよ？」

三平は訳がわからないと言った様子で、甘辛いタレがついた手羽先をかじった。

「別にどうもしないわよ。

取引先の片瀬さん、小宮課長のことを気に入っているみたいだし」

わたしがそう言ったら、
「まあ、あのベッタリ感はないよな…」

三平はやれやれと、呆れたように息を吐いた。

「でも小宮課長と別れたら別れたらでどうするんだよ？」

三平が聞いてきたので、
「…別れたら、新しい恋を探しに行くわ。

２５歳を過ぎたのに、いつまでも１人って言うのは寂しいから」

わたしは答えた。
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