ラブリー
Lovely10＊愛し愛されて生きるのさ
翌日の昼休み、わたしは三平と佐和子と一緒にお昼ご飯を食べていた。

「ええっ、小宮課長と結婚を前提につきあうことになった！？」

佐和子が驚いたと言うように大きな声を出したので、
「うん」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「マジか…」

三平は信じられないと言うように呟いた後、手に持っているサンドイッチを口に入れた。

「な、何で？」

佐和子はうろたえている。

そりゃ、そうか。

大好きだった小宮課長とわたしがつきあうことになったからショックを受けるよね。

でも佐和子には悪いけど、小宮課長を思っているこの気持ちには勝てなかったんだよね。

佐和子にも、いつか彼女のことを好きだって言ってくれる男の人が現れてくれますように。

わたしは心の中でそう願うと、
「いろいろと誤解が解けたから」
と、言った。
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