ゆるゆる監禁生活
旅行
「ん゛ん゛っ……」



誘拐されて早1週間。



「よく寝たぁ……あ、今日の朝ご飯フレンチトーストじゃん。ラッキー」



かなり満喫しています。


何もしなくてもご飯が出てくるし、外には出れないけど元々インドアな私には何の問題もないし、欲しいものがあったらお金を渡せば買ってきてくれるし、完全にダメ人間と成り果てた。


ちなみに誘拐した当の本人は明日から夏休みなので、それから色々なところに遊びに連れていってくれるらしい。


面倒見よすぎ。


おかげで脱走する気も起きない。むしろずっとここにいたい。


でも、色々なことをしてもらっているのにわがままばっかり言ってるのも罪悪感が湧いてくるわけで。



「今日は洗濯日和だ」



洗濯、食器洗いは私の担当です。


私基本的に食べれれば何でもいい、という感じだから料理はあまり向いてないし、掃除は、私がやると雑すぎて、掃除したの?と言われてしまったので、洗濯と食器洗いのみ担当。


最初の洗濯で智也先輩のパンツを見てしまったんだけど、パンツまで私好みだと思わず咄嗟に電話をしてしまった。


案の定すぐに切られたけど。

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