永遠に覚めることのない夢

「あ、ごめんなさい。急いでいて。お怪我はございませんか?」

僕は高等学部に進学した日、1人の女子生徒とぶつかった。

「…………………」

彼女は、僕の顔をまじまじと見つめていた。
一体何なのか。
全然、見当がつかないや。

彼女のクラスは移動教室だったらしく、彼女は慌てて走り去った。

あの長い髪の毛にも、顔にも、見覚えがある。

彼女のまわりに漂ってあたる雰囲気にも、とても品がある。
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