永遠に覚めることのない夢
「ねぇ。」

A組の教室の前に立っていた女子に、声をかけた。

「どうしたの?」

「このクラスに、学院長の孫娘っている?」

「あ、いるよ。聖子ちゃん。」

ふうん。
クラスメイトに、聖子ちゃんと呼ばれているの。
馴れ馴れしいわね。

「呼んでこようか?」

「いいえ、いいのよ。で、その娘の席って、何処?」

「聖子ちゃんの?」
< 110 / 200 >

この作品をシェア

pagetop