永遠に覚めることのない夢
女子は、「常磐ちゃーん」と大声で叫ぶ。

「なによ。」

不貞腐れて出てきた小女。
緑色(常磐と常盤色をかけているのか)の制服を着た、髪の長い娘だ。

「………………………」

2人とも、黙ったままだ。
常磐姫も、私に見覚えがあるみたいだ。

「ちょっと来なさい。」

「嫌よ。あたしは、誰の命令も、聞かなくてよ。」

「こちらは、わざわざ来て差し上げているの。素直に従いなさいよ。」
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