永遠に覚めることのない夢

聖子

「良かった………」

あなたが、見つかった。
それに、名前も、分かった。

「忍君………」

持っていた扇を、右手で優しく撫でた。

「また、会えると良いわ……………」

いいえ、会えるわ。
だって、同じ学校の同級生なのだから。

「あら、お姉ちゃん、機嫌がいいね、どうしたの?」

「何でもないわ。」
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