永遠に覚めることのない夢
聞き慣れた(と言うより、嫌すぎて呆れる)声がした。

バッと、後ろを振り向いた。

「忍君……………常磐姫…………」

2人は、仲良く並んで歩いてきた。
そして、私の横をスッと通り過ぎる。

すれ違いざまに常磐姫は振り返って、私に口パクで言った。

『あら、聖子姫。御機嫌よう。』

御機嫌ようって。
御機嫌ようとは、どういうつもりなのですか。

まぁ!
なんて、生意気なの?
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