永遠に覚めることのない夢
「あたしが見れば、面白いのよ、お母様。」

「まさか、この、転落した女の子の知り合いだったりしないわよね?」

あたしは、フフフ、と笑って、答えた。

「残念だけど、その、まさかよ。お母様。同級生ですわ。」

「同級生…………クラスメイトなの?」

「違いましてよ。この娘は、学院長の孫娘で、聖子というのよ。」

ほぅ、と、お母様は、頷いた。
そして、「で?」と言った。

「何故、その娘が転落して交通事故に遭って喜ぶのよ、あなたは。」
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