永遠に覚めることのない夢
ポロポロ、ポロポロと、溢れ出す涙が、止まらない。

『泣かないで』と、慰めるてくれる人は、此処には存在しない。

「還りたい………………」

「ならば、還りなさい、あなた-私の居るべき場所へ。」

聖子姫は、先程までに歩いてきた道を指さした。

私は、コクリと頷いて聖子姫に背を向けた。
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