永遠に覚めることのない夢
「ちょっと待ってて、忍君。」

僕は、何故か病室の前で待たされることになった。

僕は、会ってはならない人なのか。
それとも、単に2人で話したかっただけなのか。
僕には、分からなかった。

「御機嫌よう。調子はいかが?」

「…………」

常磐の声だけがして、相手の声は聞こえない。

「返事ぐらいなさいよ、無愛想ね。嫌われるわよ。聖子姫。」

え?
聖子姫?
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