永遠に覚めることのない夢
「あー、じゃなくて、桜の君!」

え?桜の君?
いったい、彼女は何をしでかすんだ?

「そうそう、誰も助けにこないわよ、忍君もね。」

「何故!?」

相手の声がやっと聞こえた。
やはり、桜の君だ。

「だって、あたし、忍君に、あんたが死んだって言っといたから。」

「なんですって!?」

桜の君の怒声が小さな病室に響き渡った。
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