永遠に覚めることのない夢
嗚呼。
常磐姫、あなたが私を蹴落としたりしなければ、こんなことには…‥……

何故カッターナイフなんか握っているの、私。
でも、駄目。
こうしなきゃ、いけなかったんだ。

決行してしまえば、私は、もう、天に昇れない。

分かってる。
分かっているわよ………

「常磐………」

-常磐-

酷い。
あなたはまだ、私の本名を呼んでくれなかったのに。
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