永遠に覚めることのない夢
「ねぇ、忍君~。」

「何。」

硝子越しだけれど、何故だろう。
忍君は、少しも嫌がっているように見えないのよ。

心移りしたの?
目移りしたの?

馬鹿みたい。
本当に、馬鹿みたい。

常磐姫を殺そうとしていた私は、馬鹿みたい。

「ウッ!」

やだ。
泣きそうだよ…………

-さようなら-
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