永遠に覚めることのない夢
戻ってきてくれ。
あなたとの、あの、幸せだった日々を。

-忍君-

「え?」

この声は、桜の君!
還ってきたのか!?

『いいえ、私は、還れない。あなたに一言残したくて。』

「え?」

あなたが、最後に僕に向けて言葉を残してくれるなんて。
幸せだった、僕は。

『忍君、あなたを信じていたわ。
あなたが、私を好きでいてくれた時が戻ってこないのは悲しいけれど、きっと、また、会いましょう。』
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